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Windows メモリ診断

Windows メモリ診断は、コンピュータのランダム アクセス メモリ (RAM) のエラーをテストします。診断には、包括的なセットのメモリ テストが含まれます。Windows を実行中に問題が発生した場合、診断を使用して、RAM またはマザーボードのメモリ システムなどハードウェアの失敗によって問題が発生したかどうかを判断できます。Windows メモリ診断は簡単ですぐに使用できるように設計されています。ほとんどの構成で、診断ツールをダウンロードし、ドキュメントを読み、テストを実行して最初のテスト パスを完了するのに 30 分かかることはありません。

Windows メモリ診断を実行するには、Windows メモリ診断をドライブにインストールしたディスクまたは CD-ROM でコンピュータを再起動する必要があります。再起動後に、Windows メモリ診断が読み込まれ、インターフェイスが表示されます。読み込み後、既定の標準テスト スイートを使った最初のテスト パスが始まり、Windows メモリ診断が中断または終了しない限り、完了するまで続行します。最初のテスト パスが完了すると、前と同じ設定で 2 番目のテスト パスが開始します。終了するまで Windows メモリ診断のテスト パスが実行し続けます。

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Windows メモリ診断ユーザー ガイド

このユーザー ガイドでは、Windows メモリ診断を実行するために使う必要な情報と手順を提供します。

Windows メモリ診断を使用する前に、このガイドの情報と手順を読むことは重要です。


クイック スタート情報

Windows メモリ診断を実行する

  • Windows メモリ診断の結果を理解する

Windows メモリ診断を使ってトラブルシュートする

  • 失敗したメモリ コンポーネントを手動で識別する

付録

システム要件

Windows メモリ診断ユーザー インターフェイス

  • オプション
  • メニュー オプション

テスト スイートを選択する

Windows メモリ診断の動作

メモリ テスト

メモリ エラーの種類

サンプル実行時間

用語集



クイック スタート情報

重要

  • 現在利用できる Windows メモリ診断のユーザー インターフェイスは英語版のみです。ただし、英語以外の言語を使用するように構成されているコンピュータでツールを使うことができます。
  • Windows メモリ診断を使用するには、コンピュータに 3.5 インチ フロッピー ディスクまたは CD-ROM ドライブが必要です。
  • このユーザー ガイドを印刷し、Windows メモリ診断の実行時に参照できるようにお手元に用意されることをお勧めします。Windows メモリ診断を実行中は、このファイルにアクセスすることはできません。
  • Microsoft に Windows メモリ診断についてのフィードバックを送信してください。Windows メモリ診断をご使用いただいた場合、簡単なアンケートにご記入の上 Microsoft Web サイトまでご意見をお寄せください。(http://www.hwdev.org/memory/survey.aspx)

Windows メモリ診断は、コンピュータのランダム アクセス メモリ (RAM) のエラーをテストします。Windows の実行中に問題が発生した場合は、Windows メモリ診断を使用して、RAM や マザーボードのメモリ システムなどの ハードウェアの失敗が問題の原因かどうかを判断できます。Windows メモリ診断でエラーが報告された場合、1 つ以上のメモリ コンポーネントで失敗があります。

Windows メモリ診断を実行するには、最初に Windows メモリ診断を 3.5 インチ フロッピー ディスクまたは CD-ROM にセットアップする必要があります。

  1. Windows メモリ診断の実行可能ファイル mtinst.exe を保存したディレクトリに進んでください。
  2. Windows メモリ診断のセットアップを開始するには、mtinst.exe をダブルクリックしてください。セキュリティの設定により、mtinst.exe の実行時に [ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスが表示されます。ダイアログ ボックスが表示されたら、[開く] をクリックして Windows メモリ診断のセットアップを開始してください。また、別のセキュリティ ダイアログ ボックスが表示されることがあります。たとえば、汎用名前付け規則 (UNC) 共有フォルダから Windows メモリ診断をインストールしようとする場合に表示されます。これらのダイアログ ボックスは、セキュリティ設定に関連し、Windows メモリ診断に関連するものではありません。Windows メモリ診断をインストールしようとしているときに問題が発生した場合は、ローカル コンピュータから Mtinst.exe を実行したかどうか確かめるか、セキュリティ設定と使用しているバージョンの Windows のドキュメントを参照してください。
  3. 次のいずれかを実行してください:
    • フロッピー ディスクに Windows メモリ診断をインストールするには、[起動ディスクの作成] をクリックしてください。
      1. 提供された一覧から使用するフロッピー ディスク ドライブを選択してください。
      2. フォーマットされたフロッピー ディスクをドライブに挿入してから、[作成] をクリックしてください。インストールが完了すると、[成功] ダイアログ ボックスが表示されます。
    • または、コンピュータの起動に使用できる CD-ROM を作成する場合は、[CD イメージをディスクに保存する] をクリックしてください。
      1. ISO (国際標準化機構) 9660イメージを保存する場所を選択してから、[保存] をクリックしてください。ファイルが保存されると、[成功] ダイアログ ボックスが表示されます。
      2. 起動用の CD-ROM を作成するための詳細については、このセクションの最後の注を参照してください。
  4. Windows メモリ診断をインストールしたディスク (フロッピーまたは CD-ROM ドライブ) でコンピュータを再起動してください。

    重要
    • ブート シーケンスでは、Windows メモリ診断 ディスクがあるドライブは、起動可能なプログラムがある他のデバイス、たとえば Windows がインストールされているハード ディスクより優先順位が高い必要があります。 ブート シーケンスは BIOS 設定で構成できます。ほとんどのコンピュータでは、既定のブート シーケンスにフロッピー ドライブが含まれます。ブート シーケンスの構成についての詳細は、マザーボードのドキュメントを参照してください。

  • コンピュータを起動できる CD-ROM を作成する場合、追加のソフトウェアを使って Windiag.iso という名前の ISO 9660 イメージからこの CD-ROM を作成できます。イメージからこの CD-ROM を作成するには、Windows Server 2003 リソース キット ツールで提供されている Cdburn.exe を使用できます。ツールのダウンロードとインストールの説明は、Microsoft Web サイト(http://www.microsoft.com)で入手できます。Cdburn.exe の使用方法は、ダウンロード パッケージに含まれています。さらに、CD-ROM への書き込みが可能な CD-ROM ドライブが必要です。これらは、一般に CD-R または CD-RW と呼ばれるドライブです。また、CD-ROM ドライブが CD-ROM からの起動をサポートしている必要があります。詳細については、CD-ROM ドライブのドキュメントを参照してください。

Windows メモリ診断を実行する

重要

  • Windows メモリ診断をインストールしたフロッピー ディスクまたは CD-ROM は、使用後に取り出したことを確かめてください。取り出さないと、Windows ではなく、コンピュータを起動後Windows メモリ 診断が再起動します。

フロッピー ディスクまたは CD-ROM を作成した後で、Windows メモリ診断をインストールしたディスク ドライブでディスクまたは CD-ROM を使ってコンピュータを再起動してください。 コンピュータを再起動した後で、Windows メモリ診断が読み込まれ、インターフェイスが表示されます。読み込みが終了後、最初のテスト パスが開始し、Windows メモリ診断を一時停止するか、終了するまで続行します。 最初のテスト パスが完了すると、前と同じ設定で 2 番目のテスト パスが開始します。Windows メモリ診断 終了するまでテスト パスが実行し続けます。


Windows メモリ診断の結果を理解する

Windows メモリ診断で最初のパスが完了し、エラーが報告されなかった場合は、RAM は正しく動作しています。 Windows メモリ診断で同じ設定を使用したその後のテスト パスで RAM のエラーが見つかることはありません。 RAM を完全にテストする場合は、Windows メモリ診断を実行中に T のキーを押して拡張テスト スイートを実行し、一日中テストを実行することができます。 テスト スイートまたは Windows メモリ診断の設定を変更すると、テスト パスが再起動して開始します。

RAM のエラーが検出された場合は、画面が更新しエラーの情報が表示されます。テストが失敗したことは、特定のテストでエラーが検出されたことを 意味します。テストが失敗した場合、コンピュータに失敗したハードウェアがあります。

Windows メモリ診断でハードウェアにエラーが検出された場合、エラーを修復し、Windows を再度実行する前に。エラーの報告がでないまでテストを実行する必要があります。修復しないと、Windows が正しく動作しない可能性があります。特定の失敗したメモリ コンポーネントを識別することができます。 ただし、エラーが検出されたコンピュータが保証期間内である場合は、トラブルシューティングを行うために製造元に連絡することをお勧めします。


Windows メモリ診断を使ってトラブルシュートする

ハードウェアの構成によって、Windows メモリ診断で特定の失敗したメモリ コンポーネントを識別することができます。 関連する複数のメモリ モジュールで検出されたすべてのエラーを特定できる場合、 メニュー内の [メモリ モジュール順にエラーを表示] オプションを利用できます。このオプションを使用して、 失敗し、取り外すか、修復が必要なメモリ モジュールを判断できます。このオプションを利用できない場合は、 以下に記述されている方法で手動で失敗したメモリ コンポーネントを識別できます。


失敗したメモリ コンポーネントを手動で識別する

失敗したメモリ コンポーネントを手動で識別するには、 コンピュータのケースを開け、壊れやすい内部のハードウェアに触れる必要があり、これにより、ハードウェアに損傷を与える可能性があります。 ハードウェアに触れた経験がない場合や、ハードウェアに損傷を与えたくない場合は、 Windows メモリ診断を使用して RAM をテストすることができますが、サード パーティに連絡してハードウェアの修復を依頼してください。 コンピュータの保証期間が過ぎていたり、内部のハードウェアを修復したことがある場合は、 失敗したハードウェアを取り外すことも可能です。作業前に次の推奨項目およびガイドラインを参照してください:

  • マザーボード、RAM、コンピュータ ケースなど、すべての関連ハードウェアのドキュメントを参照する。
  • コンポーネントが "オーバー クロック" である場合 (クロック スピードが既定値より速い場合)、コンポーネントを既定のクロック値に再設定してWindows メモリ診断を再実行してください。
  • マザーボードや RAM モジュールなど内部のハードウェア コンポーネントに触る前に、接地してください。接地を行うことで、体に静電気ショックを受けないようにできます。接地を行うには、静電気防止用リスト バンドを付けるか、次の方法を実行できます:
    1. コンピュータの電源を切る。
    2. コンピュータ ケースの塗装されていない金属部分を手で触る。
    3. 足をしっかり固定して、歩き回らない (歩き回ることで静電気が発生します)。地面に足を付けた後で歩き回る必要がある場合は、この手順に記載されている方法で再度地面に足を付ける必要があります。

メモリ モジュールがコンピュータに取り付けられている方法がわからない場合は、マザーボードのドキュメントを参照して、メモリ ソケットの場所を判断してください。それから、ケースを開けてメモリ ソケットの場所を見つけ、メモリ モジュールの数を数えてください。メモリ モジュールの数がわかったら、次の手順を使ってハードウェアの問題の原因を特定できます。

最初の手順はメモリ モジュールを設置し直してください。Microsoft の事例では、これによりデスクトップ システムの 3 分の 1、ラップトップ システムの 4 分の 1 の問題が修復されます。

1 つ以上のメモリ モジュールを設置し直すには

  1. 次のいずれかを実行してください:
    • [メモリ モジュール順にエラーを表示] オプションを使い、Windows メモリ診断で特定の失敗したメモリ モジュールを識別できた場合は、識別できたモジュールのみを取り外してください。取り外したメモリ モジュールのスロットを忘れずにメモしてください。
    • 識別できなかった場合は、マザーボードのスロットからすべてのメモリ モジュールを取り外してください。取り外したメモリ モジュールのスロットを忘れずにメモしてください。
  2. マザーボードのメモリ モジュール スロットのほこりやごみを丁寧に取り除いてください。
  3. マザーボードの元のスロットにメモリ モジュールを再度しっかりと取り付けてください。
  4. それから、Windows メモリ診断を再度実行してください。

すべてのメモリ モジュールを再設置した後で Windows メモリ診断によって引き続きエラーが検出される場合は、特定の失敗したコンポーネントを識別するために次の手順のいずれかを試すことができます。

メモリ モジュールが 1 つのコンピュータでのエラーをトラブルシュートする

  1. 正しく動作していることがわかっているメモリ モジュールを手に入れる
  2. 使用しているコンピュータに取り付けられているメモリ モジュールと正しく動作しているメモリ モジュールを交換する。
  3. Windows メモリ診断を再実行してから、次のいずれかを実行する:
    • Windows メモリ診断でエラーが報告されなかった場合は、元のメモリ モジュールが失敗していることになります。
    • エラーが報告される場合、マザーボードが失敗している可能性があるので、マザーボードの製造元に問い合わせてください。

メモリ モジュールが複数あるコンピュータでのエラーをトラブルシュートする

  1. 1 つを残してほかのすべてのメモリ モジュールを取り外してください。
  2. Windows メモリ診断を再実行してから、次のいずれかを実行する:
    • エラーが報告されない場合は、現在のメモリ モジュールを取り外し、前に取り外したメモリ モジュールの中から 1 つを取り付けてください。
    • エラーが報告されたら、現在のメモリ モジュールを取り外して、他のメモリ モジュールと離して置いてください。
  3. まだテストしていないメモリ モジュールから新しいものを取り付けてください。
  4. Windows メモリ診断を再実行してください。
  5. すべてのメモリ モジュールをテストするまでこの手順を繰り返してください。

  • 速度の遅いフロッピー ドライブのシステムでは、Windows メモリ診断のテストが開始するまでに読み込みに時間がかかることがあります。読み込みの進捗状況は Windows メモリ診断の開始時に表示され、読み込みメッセージ後に表示されるピリオド (.) で示されます。
  • すべてのメモリ モジュールでエラーが報告される場合、マザーボードが失敗している可能性があるので、マザーボードの製造元に問い合わせてください。
  • Windows メモリ診断が検出できない RAM や他のハードウェアの問題があることに注意してください。Windows メモリ診断でエラーが報告されなかった場合でも、ハードウェアが正常に動作していることを証明できないことがあります。
  • マイクロプロセッサ キャッシュをオフにしてこれらのテストを実行している間、キーを押すのと Windows メモリ診断が反応する時間に遅延が生じることがあります。

    正確性を確認するために、Microsoft では 70 以上の組み合わせのマザーボード、マザーボード チップ および RAM で Windows メモリ診断をテストしています。

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付録

システム要件

Windows メモリ診断は、次のマイクロプロセッサを搭載している x86 ベースのコンピュータをサポートしています:

  • Intel - Pentium または Celeron ファミリ
  • AMD - K6、Athlon または Duron ファミリ
  • 一覧にあるものと互換性があるマイクロプロセッサ

サポートされているマイクロプロセッサを搭載している x86 ベースのコンピュータで実行しているすべての種類の RTAM をテストできます。ただし、(ECC) RAM を確認し修正するエラーがある場合、ECC 機能が自動的にエラーを検出し修正するので、Windows メモリ診断はエラーを報告しない可能性があります。ECC RAM がある場合は Windows メモリ診断を実行することが有効です。これは、RAM に問題があると示している ECC RAM が修正できないエラーを Windows メモリ診断で検出できるためです。

Windows メモリ診断は、最初の 4 GB の RAM のテストに制限されています。RAM が 4 GB より多い場合は、最初の 4 GB の残りの RAM を Windows メモリ診断でテストすることはできません。

Windows メモリ診断ユーザー インターフェイス

Windows メモリ診断が実行中、5 つのセクションに分かれるユーザー インターフェイスが表示されます:

  • 画面の上のメニューで、構成オプションにアクセスできます。
  • メニュー オプションの下のトップ画面には、実行しているテストについての情報と、全体のパス、現在のテスト、およびメモリ範囲の進捗インジケータが表示されます。
  • 画面の中央左半分には、実行している現在のテストとパスの結果概要が表示されます。
  • 右半分には、システム メモリ マップで、現在テスト中のメモリの場所の範囲が表示されます。
  • 画面の下には、エラーの概要が表示されます。エラーが検出されると、エラーに関するデータが表示されます。検出されない場合は、エラーが検出されなかったことを示す既定のメッセージが表示されます。

オプション

この表には、Windows メモリ診断の現在の状態によって画面の上で利用できるオプションが表示されます。

オプション 説明
一時停止(P) Windows メモリ診断を一時停止します。追加のメニュー オプションにアクセスするには、最初に Windows メモリ診断を一時停止する必要があります。
終了(X) 直ちに Windows メモリ診断を終了し、コンピュータを再起動します。Windows を再起動するには、フロッピー ディスクまたは CD-ROM ドライブから Windows メモリ診断を取り外してください。
拡張テストの実行(T) 拡張テスト スイートを実行します。このテストは、RAM をより完全にテストするので、実行時間がより長くなります。このメニュー オプションは、標準テストが実行中のときにのみ利用できます。
標準テストの実行(T) 標準テスト スイートを実行します。このメニュー オプションは、標準テスト スイート以外のテスト スイートが実行中のときにのみ利用できます。
再開(C) Windows メモリ診断を一時停止状態から戻り、テストを再開します。このオプションは、Windows メモリ診断が一時停止のときにのみ利用できます。
メニュー(M) 詳細構成オプションを提供します。このオプションは、Windows メモリ診断が一時停止のときにのみ利用できます。
移動(Tab/方向キー) Tab キーを使って、Windows メモリ診断の画面を移動できます。方向キーを使って、画面の領域にあるデータにスクロール移動したり、データを表示したりできます。

メニュー オプション

次のメニュー オプションにアクセスするには、メイン インターフェイスの画面で P キーを押して Windows メモリ診断を一時停止してから M キー (メニュー) を押してください。メニュー オプションは、検出されたエラーや、Windows メモリ診断で利用可能なシステム情報によって変わります。

オプション 説明
[メモリ モジュール順にエラーを表示] エラーが発生したメモリ モジュール順に並び替えてエラーを表示します。このオプションを使って、特定の失敗したメモリ モジュールを識別することができます。このオプションは、メモリ エラーが検出され、特定の対応するメモリ モジュールが見つけることができた場合にのみ利用できます。
テスト順にエラーを表示 エラーを検出した順に並び替えてエラーを表示します。このオプションは、メモリ エラーが検出されたときにのみ利用できます。
システム情報の表示 コンピュータに取り付けられているメモリ モジュールに関する情報、たとえばモジュールの種類や製造元、モジュールが取り付けられているマザーボードのスロットの情報などが表示されます。表示される情報量は、メモリ モジュールによって変わります。このオプションは、システム情報が検出されたときにのみ利用できます。
詳細オプション 次の追加の詳細構成オプションが表示されます:
  • キャッシュ設定の変更。選択したスイート内のすべてのテストを実行するときに、マイクロプロセッサ キャッシュをオンにするか、オフにするかを選択できます。キャッシュをオフにすると、テストが完了するまで時間がかかり、より完全なテストが実行されます。
  • メモリ マップの変更。既定の標準マップではなく、拡張メモリ マップを使うように選択できます。拡張メモリ マップを使うと、各テストがより完全な RAM のテストを完了するのにおよそ 2 倍の時間がかかります。
  • テスト スイートの変更。基本、標準、拡張のどのテスト スイートを使うか選択できます。テスト スイートをカスタマイズしたすべての利用可能なテストから選択することもできます。
Windows メモリ診断について Windows メモリ診断のバージョン情報を表示します。

テスト スイートを選択する

既定のテスト スイートは標準テスト スイートです。 Windows メモリ診断を開始すると、標準テスト スイートが実行します。 テスト スイートを変更する場合は、Windows メモリ診断を実行中に T のキーを押して拡張テスト スイートを選択することができます。 標準および拡張テスト スイートに加えて、基本テスト スイートを選択したり、個人のテスト スイートを作成したりすることもできます。 標準または拡張テスト スイート以外のテスト スイートを選択するには、[詳細オプション] メニューを開いてから (前述の "メニュー オプション" 表に記載されています)、[テスト スイートの変更]を選択してください。詳細情報を参照でき、追加のスイート構成オプションが用意されています。


Windows メモリ診断の動作

コンピュータの RAM をテストするために Windows メモリ診断は、現在選択されているテスト スイートに含まれるすべてのテストで構成されるテスト パスを実行します。Windows メモリ診断の実行中、ステータス インジケータには現在テスト中のテスト パスの進捗状況、各テスト、メモリ アドレスの範囲が表示されます。テスト パスが完了すると、同じテスト セットを使った 2 番目のパスが開始されます。Windows メモリ診断を終了するか、テスト スイートの構成を変更するまで、テスト パスが繰り返し実行されます。既定のテスト スイートは標準テスト スイートです。

Windows メモリ診断で標準テスト スイートを使用した最初のパスが完了し、エラーが報告されなかった場合は、RAM は正しく動作しています。Windows メモリ診断で同じ設定を使用したその後のテスト パスで RAM のエラーが見つかることはありません。RAM のより完全なテストを実行する場合、拡張テスト スイートを一日中実行することができます。また、詳細オプションを使って、テストをカスタマイズしたり、テストの構成を変更したりできます。

Windows メモリ診断でエラーが報告された場合、メモリ システムのエラーを修復し、Windows を再度実行する前に、エラーの報告がでないまでテストを実行する必要があります。エラーを修復しないと、Windows が正しく動作しない可能性があります。メモリ システムを構成するコンポーネントはいくつかあります。たとえば、各 RAM モジュール、マザーボードのメモリ ソケット、マザーボード チップセット、マイクロプロセッサ、マイクロプロセッサ キャッシュなどです。メモリ モジュールがマザーボードのメモリ ソケットに正しく取り付けられていないこともあり、これによりモジュールは失敗していないがメモリ エラーが生じることがあります。

場合によっては、Windows メモリ診断で失敗した特定のメモリ モジュールを識別できます。ただし、Windows メモリ診断によって失敗した特定のメモリ モジュールを識別できない場合は、このガイドに記述されている手順を使って、失敗したハードウェア コンポーネントを特定できます。ただし、破損しているハードウェアを確認できるのはハードウェアの製造元だけです。

  • Windows メモリ診断が検出できない RAM や他のハードウェアの問題があることに注意してください。Windows メモリ診断でエラーが報告されなかった場合でも、ハードウェアが正常に動作していることを証明できないことがあります。Windows メモリ診断ではエラーは報告されないが、失敗したハードウェアが原因と考えれられるエラーが引き続き発生する場合は、ハードウェアのトラブルシュートを行うための技術面での助けが必要となります。

メモリ テスト

Windows メモリ診断には、テストの程度を変えることができる包括的なセットのメモリ テストが含まれています。テストは、基本、標準、および拡張の 3 つのあらかじめ定義されたテスト スイートからなります。テスト スイートの分類は、各テストの実行時間やエラーの検出能力に基づきます。標準テストには、基本および標準に分類されるすべてのテストが含まれます。拡張テストには、標準テスト スイートに含まれるすべてのテストに加え、拡張に分類されるテストが含まれます。拡張テスト スイートは、テスト時間が最も長くなりますが、最も完全なテスト スイートです。

各テストは、テスト アルゴリズム、マイクロプロセッサ キャッシュ設定 (オンまたはオフ)、およびテスト事例からなります。各アルゴリズムは、ある種類のメモリ エラーを識別するように設計されています。アルゴリズムには、さまざまな種類のエラーを識別できるように、さまざまなマイクロプロセッサ キャッシュ設定やテスト事例が組み合わされています。

メモリ エラーの種類

Windows メモリ診断テストは、次の種類のメモリ エラーを検出できるように設計さています:

  • メモリ アドレスが割り当てられた値を保持できなかったときに発生したエラー
  • 同じメモリ デバイス上の他のメモリ アドレスへの書き込みによってメモリ アドレスが変わるときに発生する、カップリング フォールトと呼ばれるエラー

メモリ アドレスが割り当てられた値を保持できなかったかどうかを判断するために、Windows メモリ診断は、すべて 0 または すべて 1 などのテスト事例をメモリ アドレスに書き込んでから、メモリ アドレス内に格納された実際の値を読み取ります。実際の値が予期した値 (アドレス内に書き込まれた元のテスト事例) と一致しない場合は、メモリ システムにエラーがあります。 カップリング フォールトがあるかどうかを判断するために、Windows メモリ診断はテスト事例をメモリ アドレスに書き込みます。次に、同じデバイスの他のメモリ アドレスに書き込まれます。最後に、最初のメモリ アドレスの値が変わったかどうかを見るために、その値が読み取られます。最初のメモリ アドレスの値が変化した場合 (デバイスの他のアドレスに書き込まれたデータの結果)、カップリング フォールトが発生し、メモリ システムにエラーが発生しています。



サンプル実行時間

この表では、標準テスト スイートの 1 回のテスト パスを Windows メモリ診断で実行するのにかかる時間が一覧表示されています。

構成 標準テスト パスを完了するのに必要な時間
Pentium II, 233 MHz
128 MB RAM
8 分 32 秒
Pentium III, 1 GHz
256 MB RAM
5 分
Pentium 4, 2.8 GHz
1 GB RAM
7 分 25 秒
Athlon XP 2000+, 1.67 GHz
400 MB RAM
4 分 30 秒


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用語集

マイクロプロセッサ キャッシュ

キャッシュは、データにすばやくアクセスしパフォーマンスを向上させる一時的な格納システムです。このドキュメントでは、キャッシュは特に、メモリ モジュールから取得したデータを保持するために使用されるマイクロプロセッサの部分を言います。キャッシュ内に常駐しているメモリにプロセッサがアクセスする必要がある場合、メモリ モジュールにより遅い速度でアクセスする必要なく、メモリにアクセスできます。キャッシュの種類と量はプロセッサによって異なります。Windows メモリ診断では、各アドレスのメモリ モジュールへのプロセッサの強制アクセスを無効にしたキャッシュで、診断テストが実行されます。

メモリ モジュール

複数のメモリ チップがある小さな回路板です。メモリ モジュールは、コンピュータの主要回路板 (マザーボード) に取り付けられています。メモリ モジュールは取り外しができるように設計されており、マザーボードにはメモリ モジュールを取り付けるためのメモリ モジュール ソケットが 2 つから 4 つあります。


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